あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

あまりに突然の質問。


言葉が出なくて数秒間黙ってしまった。


「…あ、えと…」


「ごめんごめん。こんなとこじゃ話せないよね。良かったら、この後飲みに行かない? 20歳は越えてるよね?」


東堂さんからの誘い。


「あっ、はい。20歳ですから大丈夫です。僕も2人で話したいです。雫さんのこと…」


ついOKしてしまった。


ライバルである東堂さんと話すのは少し抵抗があるけど、今を逃すともうチャンスが無いような気がしたから。


バイトを終えてから居酒屋へ。


近くだから歩いていったら、店の前にはもう東堂さんが来ていた。


「すみません。お待たせして」


駆け寄って謝った。


「全然。俺も今来たとこ。入ろうか」


「はい」


2人で店に入った時、


「よお、希良!!」


大きな声で名前を呼ばれた。


「光平!?」


そうだった…


光平達も飲み会だったんだ。