「あ隣の席山口さんなんだよろしくね!」
優翔はそう話しかけてきた。

私は目も合わせずイヤホンを付ける
いつも通り無音なので意味は無いが。

我ながら酷い態度だとは分かってる
でも関わりたくないのだ
人気者と仲良くするのは女子からの
反感を買うのみ
なら決して関わることべからず

「おーい山口さん?あれ聞こえてないのかな」

「ヤッマグーチサーン!」

(うるさいななんだあの呼び方は
クラ〇でも立ったのか?声が大きい)

「おい優翔うるさいぞ」

「七海ー。だって山口さん聞こえてないみたいだから」

「山口に話しかけてたのか。
あいつが喋ってるの見たことないわ」

「え?」

「なんか女子が喋りかけても優翔よりちょっとだけマシな態度されるだけ....男子には基本無視....先生への態度なんてもうベ〇ータ並。近づくだけでギャリック〇でも撃つんじゃないかってくらいの眼力で睨んでた..あれはやばかったなあ...別に関わらなくてもいいんじゃないか?」

(いいぞナイスだ七海くん)

「えーだって折角なら仲良くしたいじゃん
あと山口さん美人だしなあ」