類と保健室で初めて話した時から早くも2週間が経とうとしている。
だが、その時以来類と話すこともないし
学校生活にこれといった変化はない
…と思っていた。
朝学校に足を運ぶとまず真っ先に
「司くんおはよう」
と後ろから抱きしめられた。
誰だか声を聞かなくてもすぐわかる
「る、類…！急に抱きつくな！」
「ええ、別にいいじゃないか
…そんなに嫌なのかい？」
寂しそうな目で見つめる類。
そんな顔されたら許さないわけがないじゃないか。
「…いや、駄目じゃない」
「そうかい！それならよかったよ」
と、朝から類が引っ付いてくるからとても大変。
