まあそんな細かいことは置いといて
「早速撮ろうぜ」
俺はスマホを取り出した
「ほんとにこんなんでいいのかな?」
紅美さんは少し疑問に思う
「確かにねーこのまま生演奏するような感じだもんね?」
美優子さんも同じようなことを言う
「まあいいんじゃね?
変に編集しない方が実力がわかりやすそうだし」
「おー!中坊、余程の自信があるんだねー」
また紅美さんは俺を見下すように言ってくる
「あたりめーだろ!中坊でもな、やるときゃやるんだよ!
アンチコメとか来たらぶん殴ってやる!」
と何気なく言うと
「……暴力反対」
美優子さんはまた冷たい目になる
「はいはい、すいません」
俺はすぐに謝るがなーんか納得いかないな
とりあえず撮影する
「まずリハーサルしなくていいの?」
紅美さんが俺に言うが
「いいや?適当にやってくれれば合わせるよ」
「まじか」
美優子さんもイマイチピンと来てないけど
2人の楽器の音が重なり俺は歌った
曲が終わる



