これが樹希の手………
暖かくて、優しいくて、柔らかい
これだけでもう何もいらないくらいに私の心は満たされていった
でも言わなきゃいけないことは言うけどね
「樹希、4股してたのってほんと?」
と私が言うと樹希は顔色を真っ青にしていた
「………はいほんとです」
私は一瞬イラッときたけど
「私と付き合う前でしょ?」
「そうだよ!むしろそいつの存在忘れるくらいみーこに夢中だったんだ!
でも隠しててごめん!ほんとにごめん!」
「………いいよ」
私は樹希の言葉には嘘はないと思った
もちろん言ってくれなかったことに関しては嫌だけど
もし私にも二股してたらこの手でわかる



