そのおじさんは俺の目の前に現れる



「………」


俺は思わず目を合わせる


な、なんだ?このおっさん



ちょっと怖そうな見た目だった


ヤクザとかじゃないよな?


すぐに目を逸らしたが


「夏川樹希君だね?」


「………はい?」


そのおっさんは俺の名前を呼んだ


え?俺?


「な、なんですか?」


恐る恐る聞いてみると


「今すぐに私の車に乗りなさい」


……は??


なんだよそれ!誘拐じゃねーか!


「い、嫌ですよ!?俺、まだ死にたくないんで!」



「何を言っているんだ、大事な用だぞ」


「そんな用は知らないです!」


「今井美優子の話だ」


「……は?」



みーこの?