「そうだ、俺ら活動してから半年以上経つんだけど
バンド名決まってなかったな」
「あ!確かに、なんで今まで決めてこなかったんだ!?」
紅美さんが言う
「いやー俺も早く決めようと思ってたんだけど
名前のないバンドもいいかなーと思ってさ
でもシャトルさんに斬新を追い求めすぎるとわけわからなくなるって言われたからバンド名決めよう」
斬新を追い求めすぎるとわけわからなく
確かにそうかもしれん……
うちは何だかんだ顔も出てないしミステリアスになりつつあるからな
「バンド名は!!」
リダは深呼吸して
「Last Melodyだ!!」
ら、らすとめろでぃー??
「なんだそれ!」
祐さんが野次を飛ばす
「まあまあ聞け、これには理由がある」
リダはまた自信ありげに言う
「もしライブする時にみんなで手を掲げるのってバンドっぽいだろ?
その時に客がみんな手でLを作ってくれたらかっこいいだろ?
しかもファンネームもメロディストってそれっぽいやつになるからそっちのほうがいいかなって」
「そうか」
祐さんもねじ伏せられた
色々考えてるのはすげーよなー
頑張ろう



