樹希side
美優子さんと付き合ってから3日が経つ
「その呼び方やめて」
美優子さんはしかめっ面を見せて俺に言う
「え?美優子さん呼び?」
「そうだよ、ずっと気になってたけど
私美優子って呼ばれるのも慣れてないしさん付けも慣れてないし他人みたいだからやだ」
「確かに美優子さんって言いにくいんだよな」
「じゃあ、私のこと呼んで」
「みーこ」
「あ〜〜!幸せ!」
美優子さん、いや、みーこはまた俺に抱きついた
「なんか昔と印象違うよね、みーこって」
「そう?」
「うん、俺がベタベタするのかな〜って思ったらみーこの方がくっついてくるもんね」
「いやなの?」
「ちょー嬉しい」
「よかった」
そう、昔は冷たい目で俺を見ていた
しかも人と話す時は必ず下を向いて話してる印象だったから人懐っこくない性格だと思ってた
でも何かあると必ずこうやって抱きついてきてくれるから俺も嬉しかった



