そんなしょうもないやり取りをしていると、一旦静かになった歓声がまた大きくなった。今度は何!と入り口のほうを見てみると、佑輔が立っていた。こちらも少々引き気味。

「佑輔!助かった~。私とサラだと何にもできなくてどうしようかと思ってたの。」

そういいながら駆け寄ると、佑輔も明らかに安心したような顔をした。

「美空!よかった~いて。俺も今どうしようかと思った。美空たちが入ってきたときもこんな感じだったの?」

「うん。これよりはまだましだけどすごかった。」

「そうか。あ、今日よろしくな!」

「こちらこそ。コーパイが佑輔で安心した。昨日から連勤なんだもん。」

「お~それは大変だったな。お疲れ。」

そう言って頭ぽんぽんしてくれた。

私と佑輔は同い年というのもあり、大の仲良し。本物の兄弟のように育った。私には3歳年上の本物の兄もいるんだけどね。