クリスマスというのは嫌なものだ。教室中の話題がそれで持ち切り。誰々を誘いたいと話す男子、友達同士でパーティーだとはしゃぐ女子、ゴールインしてどこに行こうかといちゃつくカップル。人それぞれクリスマスを過ごすんだなとぼーっと考える。
「ねえハル、彼氏とどこ行くのが正解だと思う?やっぱ有名なイルミかな、それとも夜景とか?」
「免許持ってるんでしょ?だったら、遠くの夜景とかでもいいんじゃない?」
「え、それいいね!聞いてみるわ。」
ナツメには2つ年上の彼氏がいる。バイト先で知り合ったなんてなんか憧れる。
今年もわたしは一人かななんて考える。別に寂しくはないけど、家族以外と過ごしたクリスマスは一回もないので、友達とか恋人と過ごしてみたいなんて思ったりもする。
「ハルも彼氏作りなよ!それか誰か紹介しようか。」
「いいよわたしは笑 楽しくないと思うし。」
「えー、そんなことないと思うけどなあ。」
そういえば、アキ先輩はどうするんだろ。他校にすごい美人な彼女がいたり、誘われたりしてるんだろうな。
「冬休みもうすぐだな。」
「年明けたら、あんまり学校ないんだよね?」
「自由登校なんだよなあ。シフト増やそっと。お前は?」
「わたし?」
「バイトとか。古本屋でバイトしてるって言ってたよな?」
「うん、最近人気だから来てよって店主さんにも言われてて。あんまり店員いないんだよね。」
「へえ、行ってみてえ。休み入ったら会える機会そこまでになるし、行ってい?」
「え、いいよ。住所送っとく。」
「助かる。あ、てか連絡先聞いてなかったわ。ほぼ毎日会ってるから忘れてた。」
「たしかに笑」
連絡先を交換してびっくりした。
「え、このアイコン、、」
「ここから見える外。気に入ってるんだよね。」
「…そっか。」
正直すごくうれしかった。図書室の窓から見える空を好きだと言ってくれた。
自分が好きなものを違う人にも好きだと思ってもらえるのがこんなにうれしいものなんだと感じたのはアキ先輩が初めてだった。
「わたしも撮ってアイコンにしようかな。」
「お、いいじゃん。一緒だ。」
「うん。」
わたしは窓の淵が少し見えるように、日が落ちそうな空を撮った。
「ねえハル、彼氏とどこ行くのが正解だと思う?やっぱ有名なイルミかな、それとも夜景とか?」
「免許持ってるんでしょ?だったら、遠くの夜景とかでもいいんじゃない?」
「え、それいいね!聞いてみるわ。」
ナツメには2つ年上の彼氏がいる。バイト先で知り合ったなんてなんか憧れる。
今年もわたしは一人かななんて考える。別に寂しくはないけど、家族以外と過ごしたクリスマスは一回もないので、友達とか恋人と過ごしてみたいなんて思ったりもする。
「ハルも彼氏作りなよ!それか誰か紹介しようか。」
「いいよわたしは笑 楽しくないと思うし。」
「えー、そんなことないと思うけどなあ。」
そういえば、アキ先輩はどうするんだろ。他校にすごい美人な彼女がいたり、誘われたりしてるんだろうな。
「冬休みもうすぐだな。」
「年明けたら、あんまり学校ないんだよね?」
「自由登校なんだよなあ。シフト増やそっと。お前は?」
「わたし?」
「バイトとか。古本屋でバイトしてるって言ってたよな?」
「うん、最近人気だから来てよって店主さんにも言われてて。あんまり店員いないんだよね。」
「へえ、行ってみてえ。休み入ったら会える機会そこまでになるし、行ってい?」
「え、いいよ。住所送っとく。」
「助かる。あ、てか連絡先聞いてなかったわ。ほぼ毎日会ってるから忘れてた。」
「たしかに笑」
連絡先を交換してびっくりした。
「え、このアイコン、、」
「ここから見える外。気に入ってるんだよね。」
「…そっか。」
正直すごくうれしかった。図書室の窓から見える空を好きだと言ってくれた。
自分が好きなものを違う人にも好きだと思ってもらえるのがこんなにうれしいものなんだと感じたのはアキ先輩が初めてだった。
「わたしも撮ってアイコンにしようかな。」
「お、いいじゃん。一緒だ。」
「うん。」
わたしは窓の淵が少し見えるように、日が落ちそうな空を撮った。


