「あ、デッカいわんちゃんだ!」
良太が嬉しそうに言ったので、うちは身構える。
「え、犬!? 苦手……って、わぁ、なんかめっちゃこっちに向かってくる!」
「うわ! なんかすごい興奮してる!? 危ない、由紀!!」
「きゃあああっ」
一瞬の出来事だった。うちの前に良太が乗り出してきて、うちを猛犬からかばってくれたのだ。大きな犬だったから、良太は押し倒されてしまった。
「大丈夫!? 良太!」
「あ、うん。一応……」
(なんかめっちゃペロペロされてる?)
「由紀こそ、大丈夫?」
「うん、良太が助けてくれたから……平気、だけど」
「なんか、すごい、オレにアタックしてくるね、この犬……」
「すみません! うちのマリンちゃんが! うちの子、可愛い男の子が大好きだから」
「「…………」」
(なるほど、良太は雌犬にもモテモテなわけだ……)
思わずぷっと吹き出すうち。グッタリしながら飼い主に犬を引き渡す良太。
良太が嬉しそうに言ったので、うちは身構える。
「え、犬!? 苦手……って、わぁ、なんかめっちゃこっちに向かってくる!」
「うわ! なんかすごい興奮してる!? 危ない、由紀!!」
「きゃあああっ」
一瞬の出来事だった。うちの前に良太が乗り出してきて、うちを猛犬からかばってくれたのだ。大きな犬だったから、良太は押し倒されてしまった。
「大丈夫!? 良太!」
「あ、うん。一応……」
(なんかめっちゃペロペロされてる?)
「由紀こそ、大丈夫?」
「うん、良太が助けてくれたから……平気、だけど」
「なんか、すごい、オレにアタックしてくるね、この犬……」
「すみません! うちのマリンちゃんが! うちの子、可愛い男の子が大好きだから」
「「…………」」
(なるほど、良太は雌犬にもモテモテなわけだ……)
思わずぷっと吹き出すうち。グッタリしながら飼い主に犬を引き渡す良太。

