そして放課後になった。うちと良太は約束通り二人一緒に帰宅することにする。一応は、町中に向かうけれど、ほぼ住宅街で終わる予定。ついで程度にタピオカかクレープでも買ってつまもうって程度の計画だ。ちょっとなんか、その方がデートっぽいでしょう?

 って言っても、うちだってデートなんかしたことない。女の子同士でならいくらでも出かけたりしてるけれど……まあ、女友達と居るだけで、勝手にうちの性別を間違えられてデート中と間違えられたことはある。悲しいけど! カップル用のサービスを提供されたとき、泣きそうになったもん。ひどいよね。まあ、胸もないし服装が服装だから仕方がないとは思うけれど、ちょっと不満に思うのは当然である。

「帰ろう。良太」
「ん。由紀」

 バタバタと教室を出る。そして校門をくぐり抜け、歩き出す……と。