私は、クローゼットから下着を取り出し、お風呂場に向かった。

シャワーを浴び終わって、コーヒーを落とす。
流石に朝食を準備する気にはなれない。

その時、テーブルの上に置いてあるメモを見つけた。
私が書いた記憶がないのだから、メモを書いたのは竹内君に違いない。

そしてそれは、ここに彼がいた証拠に他ならない。

読むのが怖い。

「ごめん。」なんて書かれてたら、どうしよう。
私は立ち直れないかもしれない。色んな意味で。

それでも読まないという選択肢はなく、私は恐る恐るメモを手に取る。

『優香、おはよう。
 昨日の夜は楽しかった。ありがとう。
 おかげで、向こうでもまた頑張れるよ。
 優香も頑張れよ。 隼人』 

このメモはいつ書かれたの?
昨日の夜?それとも今朝?

優香って?隼人って?

その上、肝心なことは書かれてないよ。

私達、どうなった?
一線を超えてしまったの?

メモを読んで、私の頭がますますパニックになっていくのと同時に、私の心が温まっていくもを感じた。

私は竹内君に身体だけじゃなく、心も預けてしまったのか・・・。

まだ、どちらの答えも分からないけど。