「優香、そろそろ帰るぞ。」

そろそろ酔ってきたなと感じていたら、急に耳元で隼人の囁くような声が聞こえた。

私の胸はそれだけでキュンとなる。

「うん、分かった。」

私も早く、1ヶ月振りの隼人に甘えたかったから、
素直に従う。

「それでは皆さん、お先に失礼します。僕の彼女の優香を連れて帰りますけど、お許しください。」

隼人が皆んなに宣言する。

皆んなの冷やかしが鳴り止まない中、私達は店を出た。