俺は鈴木拓真。片思いしている女がいる。幼馴染の榎本朱里だ。家が隣で小さい頃から仲が良かった。学校でもよく喋る。そうしていくうちに俺は朱里のことが頭から離れなくなっていた…

私は榎本朱里。私には2個上のお兄ちゃんみたいな存在の幼馴染がいる。小さい頃から私の遊び相手になってくれて時には喧嘩もするけど私にとっては優しいお兄ちゃんだ。

長かった夏休みが開けた!夏休みは友達と色んな所に行ったり、拓真と遊んだり、、
いつもと同じ、8時に待ち合わせをして家をでて学校に向かって歩いていると後ろから誰かが走ってくる足音がする。振り向くとそこには、リュックをしょって片手にお弁当をもって走っている拓真がいた。
「おーい!!お前弁当忘れてんぞ!」
「あ!ほんとだ、ごめん、、」
「俺が家出たらお前の母ちゃんゴミ捨てに行くとこでそしたらお前が弁当忘れたから持って行ってくれって言われてよ。よかった間に合って、次は忘れんなよ!」
そう言って拓真は言ってしまった。
ありがとうくらい最後に言えばよかった…帰ったらLINE送ろう。


そんなこんなしてる内に学校に着いていた。朝からイチャついてるカップルがいた。私もあんな事してみたいと頭の中では思うけど…なんて言ったって好きな人もいなければ、好きになるような男子もこの学校にはいないし…

この時朱里は自分に思いを寄せている人が近くにいるなんて思いもしなかった。