「え…。」

私たちは数秒前にあることを告げられた。
今度行われる学校祭での内容を言われたのだ。
毎年何をやるのかはその年によって違う。
私たちがこの学校に入学してからはずっと
クラスでの出し物だった。
しかし、今年は私たちがここまで驚くのも
無理はない内容だった。
各クラス1作品ドラマを作るというもの
だった。
そして今、理解もあまり出来てない中
どんな内容をやるのかという話し合いを
している。

「ねぇ、美菜は何がいい?」

そう聞いてきたのは左隣の杏。
今年初めて同じクラスになったけど
すっごい気が合う"いつメン"の1人。

「私は楽なのなら何でもいいかな。
出来れば裏方に回りたいくらい。」
「えー!そんなの勿体ないよ!
美菜、可愛いんだから!」

そう言ってきたのは右隣の莉々華。
莉々華はいつもテンションと女子力が
高い。話してるとすっごい楽しい。

「いいよ、私は。杏と莉々華の方が
絶対出た方がいいよ。」