好きになってよ。

机でうずくまっていると、

「どいてぇえ!あんたたち!」

髪をお団子にした、渡辺春愛が現れた

「やっぱ、美人だなぁ、すあちゃんは、」

「ねぇ、すあちゃん、あんなブスより、俺と付き合おうぜ。あいつとじゃ、釣り合わないよ。」

「はぁ?」

「釣り合わないだとか、そんなの!私が決めるし、」

「自分が選ばれなかったからって、ヒソヒソしゅーの、悪口言ってるお前らがブスだわ。」

渡辺春愛が、顔を真っ赤にして怒っている。

何も出来ない自分が恥ずかしい。


「私がいい人と思ったから付き合ってるの!」

「どーせ、あいつもお前の顔目当てだろ?」


「ちがう。」そう言ったけれど、誰の耳にも入らない。