琴が静かになったと思ったら海斗にもたれて寝ていた
「琴ちゃん、運ぼうか?」
「いいよ、俺がサッカー終わったら運ぶ」
「うん、ありがとう」
時間がゆっくりと流れているようだった
いつも自分はバタバタしていて……
健くんや琴ちゃんともこうやって一緒にのんびりする時間も必要だったかもしれない
海斗くんは健くんとサッカーの話をしていて、左手で琴ちゃんを抱いている
右の手は私の左手を握っていてくれた
少し甘えてみようと海斗くんの肩に頭をおいた
「やったー!あっ……やべっ」
海斗の声が聞こえて目を開けた
「ごめん!菜々美、つい興奮しちまった…
気持ちよさそうに寝ていたのにな」
「あっ、私、寝てたのね」
「うん、気持ちよさそうだった(笑)」
「延長戦に入ってたから最後ゴール決めた時、声出ちゃったね(笑)」
健くんと盛り上がったようだ
「じゃあ、琴ちゃんを運ぼうか」
「お兄ちゃん、もう少し僕に付き合ってくれる?」
「ん?いいよ、ちょっと待っててな」
海斗は琴を布団に寝かせて部屋をそっと出た
「重かったでしょ」
「軽いよ、琴ちゃんはもう1人で寝るのか?」
「私と一緒に寝て、琴ちゃんが寝たら私は部屋に行くよ
とりあえず寝付くまでは一緒にいる」
「寝かしつけってやつか」
「そうね、健くんは今年からもう1人で寝始めたからね
海斗くんはいつ頃まで親と寝てた?」
「俺は結構早かったかも……
早く寝たら週末は遅くてOKだったからゲームをやりたさにさっさと自分の部屋に行ってた記憶がある」



