「あの……友達に何か言われた?」

「一緒にいたんだーってニヤニヤされた」

「ごめん、私が電話したから……10人くらいいたんだってね」

「まあ、いいんじゃないかな、その…付き合うきっかけになったのもあいつらのおかげだし」

海斗は照れた

「ごめんね……」

「もう謝らない、お互い遠慮なしな、すぐ謝るんだから」

「うん……わかった、ありがとう」

「部活であまり構えないけどそこら辺はわかって」

「うん、私こそ夜は出れないし、会えなくて申し訳ないです」

また謝る〜と海斗くんは笑って背中をポンと軽くたたいてくれた


職員室に行くと結構な量のプリントがあった

「この量……もう1回来ないと、先生、これ宿題ですか?」

「そうだ」

「多いっすよ」

「うちの学校は1年は補習がないからその分宿題が多いんだ」

「菜々美、これだけ持てる?」

「うん」

「俺がもう1回くるから」

「ありがとう」

2人は職員室を出た

先生は顔がニヤニヤしていた

名前呼びになってるな

そうか、そうか

うんうんと頷いていた



教室に戻るとみんながざわつき始めた

「もう1回行ってくる」

「配ってていい?」

「いいよ」

菜々美が順番に配っていく

「これ、宿題?」

「そうみたい」

「各教科、小冊子なみじゃん」

すぐ海斗が戻ってきた

「英語が明日だって」

えーーと悲鳴があがる