なるほど、それで学校の予定もスケジュールに入れて出れたのね

素敵なお仕事

「父さんも独立してるから色々国内を飛び回ってるよ……
まあ、だから菜々美の気持ちもわからなくはない」


そうだったのか……

菜々美ちゃん、そろそろとお父さんに言われて菜々美達はおいとました



「ふう、お父さんが緊張したよ
最初家見た時お金持ちって思ったから」

「だね、私も思ったし、実際そうだと思うよ」


そのぶんひとりっ子の海斗くんも寂しいときもあったと思う


「嫁に出す気分だった(笑)」

「まだ高校生だよ(笑)」


家に帰った菜々美は健くんと琴ちゃんを呼んでいただいたケーキを食べた

高級ケーキだと2人は喜んでいた





季節は3月、卒業式を迎えた

菜々美、海斗、亮太は同じ大学に無事合格できた

明日香は看護科のある大学へ

美咲は美容の専門学校へ

朝香は栄養士のとれる短大へ進むことになった



卒業生代表はずっと学年トップを死守してきた
菜々美だった



入学式に行けなかったからと、お父さんも休んで出席してくれた


入学式の時に嫌々新入生代表の挨拶をしたのが嘘のように学園生活は楽しいものになった


海斗くんに出会って生活はガラッと変わった



家事に育児に追われていた時間が海斗くんと一緒に楽しむことができたのだ


本当に感謝している