お母さん……海斗くんと同じ事を言う

心配してくれるのがとても伝わる

「じゃあ、お願いしてもいいですか?」

わざわざ家まで来てもらってるのに断っても申し訳ない

「琴ちゃん、ちょっとだけお留守番できる?」

「うん、大丈夫」

菜々美と健は車に乗り病院に行った

結果2人ともインフルエンザだった

「お母さんや海斗くんに伝染ってたら申し訳ないです」


「母親って結構子供がなっても伝染らないようなものよ(笑)免疫力次第ね」

そういえばお母さんも私がインフルになっても平気だったし、私も琴ちゃんや健くんがなっても伝染らない事もあったなぁ

疲れてたんだな


お母さん……

「すみません、ありがとうございます」

海斗の母は2人を病院に連れて行った後に
海斗に連絡を入れておいた


夜、父親が帰った頃には薬も効いて2人とも微熱だった

とはいえ、3人もインフルエンザだ

夕食の支度だけしてドアを隔てて話すことにした


「海斗くんのお母さんが病院に連れて行ってくれたの、だいぶ楽になったよ」

「そうか…今度一緒にお礼に行こうな」

「うん」



1週間後にはみんな学校へ通えるようになっていた

海斗くんに真っ先にお礼を言った


「母さんから連絡がきてびっくりした(笑)」

「ほんとに助かったわ、お父さんとお礼に行くから都合の良い日を聞いておいてほしいの」

「うちはいつでも……菜々美のお父さんに合わせるよ」

「ありがとう(笑)」


次の日曜日の夜、菜々美と父親は海斗くんの家へ向かった