海斗は夜、菜々美に電話したが出なかった

健にかけた、健くんは中学に入ってから携帯を持たせてくれてる

「もしもし、健?菜々美出ないから……琴ちゃんどう?」

「インフルだって」

「健は大丈夫なのか?」

「今はまだ琴とはなるべく会わないようにって部屋にいるから平気だけど」

「そうか……」

「明日は僕が学校を休むよ
琴は病院行って薬貰ったし……
姉ちゃん本人が熱が出たら無理だけど大事な試験なんでしょ?」

「まぁな、菜々美に折り返しの電話はいらないって伝えといて」

「わかった」



次の日菜々美はやってきた

「健くんがね…休んだくれた……」

菜々美には笑顔はなかった
申し訳なさそうな顔をしていた

「うん、頑張ろな」

背中をポンポンと叩いてあげた



テストが終わると赤い顔をした菜々美がいた

「菜々美、顔……」

「午後からヤバいなって思ってた」

海斗は家まで送った

うつるからいいよと言ったんだけど正直腕を貸してもらうと楽だった

「おかえり」

「健、姉ちゃんアウトだ、琴ちゃんの様子は?」

「熱はもうないよ、部屋で隔離してる」

「健も赤いんじゃないか?」

「少ししんどいかな(笑)」

菜々美を部屋に連れて行って服を着替えさせる

海斗は下へおりておでこのシートを持って貼った

「お父さんはいつ帰る?」

「明日の夜…

伝染るからもういいよ、海斗くんありがとう」


「また連絡する」