菜々美が降りてくると亮太がお皿を洗ってくれてた

「いいのに」

「皿洗いはいつも俺の役目(笑)」


「亮太は優しいなぁ」

海斗くんがお風呂から出てきた

「海斗はしないのか?」

「したことないな、腹減った〜」

「はい、どうぞ」

菜々美が焼きそばとお好み焼きをチンして出してくれた

琴は焼きそばといって焼きそばを食べ始めた

「琴ちゃん、お兄ちゃんとどこに行ったの?」

「図書館と公園ー」


皿洗いが終わると明日香達は帰っていった

「菜々美、風呂入ってこいよ、健〜、ゲームしよ」

海斗と健はゲームを始めた

「ねぇ、姉ちゃんには言わないで欲しいんだけど……」

「うん?」

「今日ね、部活の帰りにバスケ部の子に告られたんだ」

「お?OKしたのか?」

「ううん、断った」

「そっか、好きな子でもいるのか?」

「ううん……部活を頑張りたいから」

剣也みたいだな……

まぁ、菜々美も美人だし、健も背も高くなってかっこよくなってきたしな

「兄ちゃんは中学の時彼女いたの?」

「いたな(笑)」

「楽しかった?」

「まあ、付き合った頃は楽しかったけど、合わなかったな
半年くらいで別れたけどさ
でも高校入って菜々美に出会ってよかったと思うよ」

「僕や琴でデートが出来ないのに?」

「そんな事は付き合う前から聞いてた事だし
それでも菜々美を支えたいと思ったよ」



この家庭環境を知って最初は同情か気持ちはまよったけど……
俺が選んだのは間違えてなかったと思うよと素直に健に話した

健に無視されてたのも結構ショックだったんだぞ〜と言いながらかなり遅くまでゲームをした