お前はオレのモノ

そのありえない光景に。

ボケーッ。

口を開けながら見ていると。

その男子がアタシに気付いて。

コツコツ。

近寄ってきたから…さあ大変!!




『……!!!!』

声が出なくて。

ただパクパク金魚みたいに口を開く。

……やだ。

怖い。

もしかして殺されるの…!?

そんなの嫌だ。

こんなとこで殺されたくない。



…殺される前に。

逃げたほうがイイ!!!!!

そう心が判断して。

走り出そうとした時ー…



『きゃァッ!!??』

おもいきり。

っていうか凄い力でベッドに倒される。

……ちょっと!!

何この体勢!!

腕つかまれて。

上に男子が乗ってる!!??

何されるのアタシ!!

っていうか…生きてこのまま帰れるの…。




そう思っていたとき。

男子が口を開いた。

『お前オレのコト分かるだろ??』

…は??

そんなコト言われたって知らないもんは知らないんだし。

何言ってるの??このヒト。

『知らないんですけど。ってか馴れ馴れしくないですか??』

そう言うと。

その男子がにらみながら言ってきて。

アタシ。

軽くビビる。

『ねぇ。今のコト皆に言う??』

……言う!!

こんな生意気な奴ノコトなんて言いふらしてやる!!

『言うに決まってるじゃん!!だって生意気なんだもー…』

そこまで言った時!!