お前はオレのモノ

…冷たい…??

何この感じ…。

だけど気持ちいいやー……。



ー不思議な感覚。

すごく不思議な感覚。

なのに怖くないって。

……一体コノ感じはなんなの????



………。

何か違わない??

今考えることって,

こんなことじゃなくて……。

そう!!学校のコト!!!!

どうしよ…もう…間に合わない…。

でも出席はしなくちゃ!!


ガバッ。


おもいきり頭を上げる。

…まだ重い。

頭がガンガンする。

でも。

とにかく早く行かなきゃ!!

ここにアタシは居ます!



そして。

体をベッドから離し。

とんッ。

少し足を出した時ー…




サァァァァァッ……!!



強い春風が吹きはじめ。

『ひゃッ!?』

思わず声をあげて。

手で目の前を隠す。

そして。

風がおさまったところで。

『もう大丈夫だよね……??』

かざした手を離したときー…!!!








カーテンの後ろに,

青いすんだ瞳。

白く透き通った頬。

ひきしまった体の男子がいたー…。

……カッコイイ人……。

そう思っていたとき。

アタシ。

ある異変に気がついて。

思わず。

『嘘でしょ!?』

声をあげちゃった。




だって。

このヒト。

尻尾がはえてて。

しかも。

手に炎がかざしてあったからー……。