―12月―

私は雪と映画を見に行った。

この映画はシンデレラみたいなお話。

芸能人の王子様と女子高生のプリンセスの話。

キュンキュンしながらも、私は恋をしてしまった。

相手は、


芸能人の王子様役の佐々木翔太くん。

彼は、Jenniiのメンバーで26歳。

Jenniiは女子中高生から人気のダンス&ボーカルグループで9人組。

ちなみに翔太くんはボーカルだ。

主題歌を聞いた時、感動して、涙が溢れた。

この日から、私はオタクとして生きようと誓った。

オタクというと、メガネをしていて、チェック柄の服を着ていて、ペンライトを持っているおじさんを思い浮かべるかもしれないが、本当は全然違う。

もちろん、私もそんなイメージだった。

いざ、オタクになってみると、全然イメージしていたものと違うし、オタク活動(通称オタ活)が生き甲斐になっていることに気づいた。

好きな人がいると、

その人がいるから、

その人が頑張っているから、

自分も頑張らないといけない。

そう思える。

勝手にそう思ってしまう。

芸能人をすきになるだなんて、叶わぬ恋とは分かっているが、どこか期待している自分もいる。

そんな自分は馬鹿だな〜と何度も思う。

しかし、オタクというものはなかなか周りから認めて貰えないもので、推しの悪口を言われることだってある。

しかし、それを聞いて、その人のことをもっと知って欲しいと、私は思うようになった。

推しの存在は、オタクを変えるんだと分かった。