ヤンキーとお姫様


「よかったらLINE交換しませんか?」



姫香が言った



「え?」



姫香を見たら
今日もらったチョコに添えられてる手紙を
読み上げてた



「私は星陵女子の3年生です
へー…他校か…」



「ちょ…やめろよ!
オレより先に開けるな!」



姫香の手から手紙を取り上げた



「こわい…一輝…ヤンキー!

きっとその人も
一輝がマジメ君になってから
好きになったのかもね!
前の一輝を知ったら離れてくかもよ」



姫香が笑った



「それなら、それでいいよ」



もともとオレの世界にいなかった人だし

これからも

どぉなるかとか

どぉなりたいとか

なかった



「どんな人だった?
かわいい系?綺麗系?
一輝と同じ3年生だね…」



「もぉ、いいから…帰れよ」



なんかイライラした


勉強のしすぎかな?



「うん、帰る…
ごめんね…邪魔して…」



姫香は持って来た紙袋を持って

部屋を出ようとした



「それ、オレにくれるんじゃなかったの?」



「まちがえた」



「え、なにが?」



「ハイ…
コレ、約束してたアルバム貸してあげるね
ちゃんと返してね!」



袋からアルバムだけ取り出して

オレに渡した



甘い匂いが香った



「ありがと…
忘れてなかったんだ

チョコは…?
義理チョコ置いてけよ!」



「そんなにチョコ食べたい?
じゃあ…」



パキ…



持ってたチョコの包みを割った音がした

???



「ハイ…義理チョコ」



嫌味っぽくチョコを渡された



「あぁ…ありがと…」



「毒入りだから!」



そう言って姫香は部屋を出て行った