って、寝てるし…

オレの肩で



おい!



反則だろ

かわいすぎる



ドキドキ…

ドキドキ…

ドキドキ…



このまま朝までいたら

オレ死ぬかも



15分経過…


30分経過…




1時間経過…



もぉ無理

限界です



心臓もちません



「姫香…」







「姫香…」







「おい…」




スー…スー…スー…



気持ちよさそうに寝やがって

オレ体痺れてるけど…



かわいい



ドキ…

ドキ…

ドキ…



姫香…



オレ

好きなんだよ



姫香が好きなんだよ



ーーー



え…



オレ

なにしてんの?



ドキ…

ドキ…

ドキドキ…

ドキドキ…



「姫香…」



「…ん…」



起きた

ドキン…



遅い!

オマエがもっと早く起きてれば

こんなこと…



オマエが悪いからな!

起きてればオレだって…



「ごめん…姫香…」



「…ん…?」



「こんなとこで寝てないで
家帰れよ…
明日も学校だろ」



「ん…寝てた?私…

何時…?

ん…」



ドキン…



顔近いって…

いい匂いするし…



さっきキスした唇



ドキン…



「もぉ10時になる…
は、早く、帰れよ!」



「え…もぉ…そんな…」



「痛…そっち触るな…」



姫香がオレの肩につかまって立とうとした



「え、なんで?」



「今…痺れてるから…」



ツン…

姫香がわざとオレの肩を指で押した



「や、やめろよ…」



「一輝、笑える…」



ツン…


笑ってるし…



「姫香…ホント、やめて…」



ツン…

ツン…


オマエのせいだからな!



「姫香!」



ツン…ツン…

ツン…



「やめろ!」



姫香の手を掴んだ



ドキン…



「一輝、そんな怒んなくても…」



「うん…
怒ってないけど…
やめて…

ドキドキするから…」



「え…」



「いや、なんもない…

帰れよ

新曲よかったな…」



「うん…

じゃあね
一輝、おやすみ」



「うん…
おやすみ…
気を付けて帰れよ」



バタン…