ヤンキーとお姫様


「長瀬、くん…」



顔を上げたら山田がいた



「…」



「椎那くんて、
まだあの1年生と付き合ってるのかな?
長瀬くん、あの子と知り合いでしょ」



「椎那に聞けば?」



「んー…」



アレ…

もしかして…



「椎那に聞いてやろうか?

じゃあオレにも教えて…

上履き隠したの
山田?」



「え、なんのこと?」



「知らないならいい

ごめんね
疑って…」



山田が動揺したのがわかった



責める気もないし呆れる



純粋に椎那を好きな姫香は

何も悪くないのに…



なんでそんなこと

できんの?



オレが椎那殴ったのと同じか…



山田もきっと

それぐらい椎那が好きなんだ