ヤンキーとお姫様


トントン…



ベランダでタバコを吸ってたら

ドアがノックされた



「一輝〜」



「あ…?」



姫香だった



「またタバコ吸ってたの?
今日さ、8時からAKARIの新曲流れるよ!」



「あー…」



姫香、機嫌良さそう

さっきと別人



「一輝も楽しみにしてた?」



「んー…まぁ…」



姫香の好きなバンド

一緒にライブも行ったことがある



別にオレはそれほど好きじゃなかった


姫香がオススメって言ったから
一緒に聴いた


姫香がライブ行きたいって言ったから
保護者の役割で着いて行った



姫香が好きだから

姫香と繋がってたかったから



「あ、もぉすぐ始まる
…
どんな曲かな…
バラードもいんだよね」



姫香嬉しそう

かわいいな…



「始まった!
一輝!一緒に聴こう!」



「うん…」



同じ画面を一緒に見た

姫香と近くなった



正直に言うと

オレは画面じゃなくて

姫香を見てる



曲に合わせて姫香の髪が揺れる

オレの肩に姫香の肩が当たる

姫香がほのかに香る



姫香が動くたびに少しドキドキする