ヤンキーとお姫様


ライブ、確か今日だったはず



じゃあ、アイツ誰とライブ行くんだよ!

あんなに楽しみにしてたのに



椎那が行かなきゃ

誰誘うんだよ!



ドン…



「あ、スミマセ…」



「一輝!急いでどぉしたの?」



「…姫香」



夢中で走ってて気付かなかった



家の近くの駅だった



「姫香、、ライブ、、今日、なんだろ、、、?
誰と、、、行くの、、?」



「…ん?
瑞樹誘ってたけどやっぱり断わられた
塾の模試が近いんだって…
それで、急遽友達誘ったけど
みんな予定があってね…

チケット、1枚無駄になっちゃった」



「これから、、行くの、、?」



「うん」



「オレでも、、いい、、?
一緒に、、行くの」



「うん!
でも、いいの?
一輝も受験勉強忙しんでしょ?」



「あぁ、、別に、いいよ、、、」



「やった!一輝と一緒に行きたい」



「いいの?、、こんな、、金髪でも?」



「うん」



「こんなヤツと、一緒に歩いてる、ところ
見られても、、、いいの?」



「うん、金髪でもピアス何個してても
一輝は一輝だもん」



オレはずっとオレで

ずっと姫香の家の隣に住んでるだけの人



「走って来たから、、汗臭いかも、、
それでも、いいの、、?」



「うん
どーせライブハウスで汗かくでしょ
なんで、走って来たの?
どこ行って来たの?
どこか行く予定だった?」



なんか久々

姫香とちゃんと話せてる



「ん?ちょっと気分転換」



好きな子のために走って来た