とりあえず映画を観た
ずっと気になって映画に集中できなかった
オレの2時間返せ
外で椎那にすれ違った
やっぱり椎那じゃん!
また腕組んでる
「おい!」
「…」
無視かよ
「椎那だろ
聞こえなかった?」
「なに?」
「誰?」
隣にいる女を見て聞いた
「…彼女」
「姫…朔田と、付き合ってなかった?」
「…」
「あと、山田は?
山田とキスしてなかった?」
「は?」
「え!」
ふたりが同時に声を出した
キスって大袈裟すぎか…
けど、してるかもしれないし
「瑞樹、キスって、なに?」
「してねーよ!
誰かと間違ってる」
ケンカになればいい
オレ性格悪…
「じゃあ、朔田は?」
「…オレは付き合ってる気ないけど…」
え…
「は???
付き合ってないのに
手繋いで家まで送って来る?
一緒に図書館行こうって
ライブ行こうって誘われなかった?
その気がないなら勘違いさせんなよ!」
「その気がないから
図書館も
ライブも
ちゃんと断わったよ」
「…は???
ライブっていつだった?
今日じゃなかった?
何時から?」
「知らない
行く気なかったから聞かなかった」
時計を見たら5時を過ぎてた
ドン…
椎那の肩に思い切り当たって映画館を出た
急いで家に向かった



