ヤンキーとお姫様


「なに?なんか用?」



「ライブのチケット取れたよ!
一緒に行こう!
一輝楽しみにしてたじゃん!」



「あー…」



楽しみにしてたのはライブじゃなくて

姫香と一緒にいれること



「もぉ高校生なんだし友達と行ったら?
保護者的なオレ必要ないだろ」



「え、一輝行きたくないの?」



「んー…オレ受験生だしさ…
今回はパスする」



「一輝、大学行くの?」



「ん…先生に薦められて
どぉしよーかな…って思ってる」



「一輝って、いつ勉強してんの?
勉強してるの見たことない」



「してるよ」



姫香がオレの部屋に来る時は
姫香の勉強見てるからな…


この前のテスト姫香来なかったから
ずっと勉強してたな…

だから1位取れたかも



1位取れたって

身長が少し高くたって

姫香に優しくしたって



どーせ椎那に勝てない



「この前のテスト、一輝1位だったね!」



姫香知ってたんだ



「今更?」



「一輝ってすごいんだね!」



「今更?」



姫香が笑った


この笑顔もオレのものじゃない



ズキン…



「ライブ椎那と行けば?」



「んー…受験勉強忙しいみたいだし
あーゆーの好きじゃなさそう」



「だから…オレも受験生だから!

アイツと夏休み
デートとかしないの?」



ズキン…



「んー…まだ約束してない」



「一緒に図書館とか行ったら?」



「私がいると
勉強に集中できなくなるって
断わられた」



「姫香、うるさそうだもんな」



「もぉひどい!
うるさくなんかしないよ」



また姫香が笑った



「ウソ、ウソ…
好きすぎて集中できないんだろーな…」



ズキン…



「ホント?そぉだったらいいな…」



姫香は恋してる顔してた



オレの前で

そんな顔するなよ



ズキン…



「会いたいの?アイツに…」



「うん、会いたいよ」



ズキン…



「好きなの?アイツが…」



「うん、好きだよ」



ズキン…



「じゃあ、会いたいって言えよ
ライブも一緒に行ってきな」



「うん…」



ズキン…



自分で自分を傷付けてる

オレ