ヤンキーとお姫様


「マジ、ムカつくわー
入学早々、椎那に近付いてさ」


「1年のクセに生意気だよね
ちょっとかわいいからって…」


「椎那、結構顔で選ぶからね」


「あー、あの先輩も綺麗だったけど
性格悪そうだったもんね」


「けどさ
結局別れたのかな?」


「私、最近まで見かけてたよ!
椎那と先輩デートしてるの」


「えー、じゃあ、あの子の略奪愛?」


「次またかわいい子に言い寄られたら
椎那、すぐ傾くでしょ
そしたらフラれちゃうよ、あの子」


「だねー」



玄関にいる3年の女子たちから聞こえた



「人の上履き隠してる暇あったら勉強したら?」



「え!」

「は?」

「こわい」(小声)



「上履き隠したのうちらじゃないし!」

「3年の女子から嫌われてるから!あの子」

「言いがかりじゃん!」



「ごめん
見た目で疑って…

けど
アンタたちも人を見た目で判断してるだろ」



シーン…



「姫香は、人のものなんて取らない
かわいいのは、合ってるけど…」



「こわ」(小声)

「ヤバ」(小声)

「シー!」