ヤンキーとお姫様


気になって放課後また保健室に寄った



「あー、金髪くん!
先程はありがとね」



「姫香に、渡してくれた?
姫香のだよね?」



「んー…」



「一輝!」



カーテンの向こうからそぉ聞こえた



シャー…



「姫、か…」



カーテンを開けたら

姫香と椎那がいた



「ふたり、知り合い…?」



椎那が姫香に聞いた



「ただ、家が近所なだけ…」



姫香が答える前にオレが答えた



「そーなんだ」



椎那、安心しろ

姫香はオレのことなんとも思ってないから



「姫香、帰れる?もぉ少し休む?
無理するなよ」



椎那が優しく言った



「うん…ありがと
大丈夫だよ
帰れるよ」



ズキン…



姫香

椎那にそんなふうに話すんだ



女の子じゃん



「ホントに大丈夫?履ける?」



ベッドにいる姫香の足に

椎那は上履きを履かせてあげた



「瑞樹ありがと…」



ズキン…



シンデレラかよ



彼氏
優しくてよかったな



「ありがと…靴…」



椎那越しに
オレを見て姫香が言った



「靴?…なんのこと?」



椎那が聞いた

オレと姫香の顔を交互に見た



椎那
上履き隠されたの知らないんだ



「なんのこと?オレも知らね」



オレも姫香に言った



オレは優しくないから…

見た目こんなだし