ヤンキーとお姫様


ガラガラ…



「失礼します」



「どぉした?
3年の金髪くん
サボり?」



保健室の先生まで…



「1年の朔田姫香来てますか?」



「ん?朔田さん?

個人情報だから言えません」



「いるんだね…
寝てるんですか?」



「ん…それも…個人情報だから…」



「オレって、そんな信用できないかな?
姫香になんかしそう?」



「んー、キミだけじゃなくて
誰が来ても教えないけどね」



「じゃあ、いいや…
コレ、渡しといてください」



「あ…それ…」



「探してたでしょ」



「ん…どーかな…」



「じゃあ、失礼しました」



「一輝、ありがとう…」



背中から聞こえた気がした



ガラガラガラ…



オレは返事をしないで保健室から出た