ヤンキーとお姫様


姫香とキスした



「タバコの味…」



「ごめん…もぉ吸わない」



「一輝の味…」



姫香がフッて笑った



かわいい



「姫香…好き…」



「一輝、ドキドキしてる?」



「…うん、ドキドキしてる」



「どれくらい?
受験よりドキドキしてる?
一輝でもドキドキするんだ」



「そりゃ、するよ
受験なんか比べ物にならない

たぶん…
姫香より、ドキドキしてる」



「ホントに?」



「うん…」



「…ホントだ!」



姫香がオレの胸に耳を当てた



姫香

好きだよ



「アイツとも…
椎那とも…

…キスした?」



ずっと気になってた



聞いたって仕方ないけど…



「ん…
椎那さんとは、してないよ

私のこと、好きじゃなかったのかな…

それか、私が好きじゃなかったのかも…

初めてのカッコいい先輩
好きとは違ったのかも…

でも、私ね…
キスしたことあるよ」



「え!誰と?」



「教えな〜い

一輝は…?
キス、したことある?」



「え、オレ…」



姫香が寝てる時、した



言えない



「私の初めてのキスね
目を開けたら、金髪でピアスの人がいたの

夢かと思ったけど
タバコの味が口に残ってた

フワッて…

やっぱり、夢じゃなかったかな?」



「待って…
それ以上もぉ言うな…

寝てなかったの…?姫香
気付いてたのかよ…

恥ずかしすぎるじゃん」



「ん?寝てたよ
ホントにそれで起きたから

でも、今、証明された
あの時と同じ味

一輝
夢叶えてくれて、ありがとう

ずっと、待ってた

一輝…好き…
大好き」



姫香の夢は

叶ったらしい