ヤンキーとお姫様


「電話してみようかな…」



「…え?」



「これから電話してもいい?

大学合格したって…
今日、入学式だったよって…」



「…うん…すれば

じゃあ、私、帰るね!」



姫香が起き上がった



「待って!
帰らなくていいよ」



姫香の手を咄嗟に掴んだ



ベッドの上

バランスを崩した姫香を腕で支えた



ドキン…



姫香がオレの胸に顔を付ける体勢になった



慌ててカラダを起こそうとした姫香を

無意識に腕で押さえた



「ィヤ…」



姫香から微かに聞こえてきた







姫香の気持ち

わかってるけど

離せなかった



「一輝、タバコの匂いするから…ヤダ…」



オレの胸を伝って聞こえてきた



「ごめん…
姫香が嫌だったら
もぉ吸わない」



姫香のこと

離したくなかった



「ぅん…」



離れようと抵抗してた姫香のカラダが

なんとなくオレに委ねられた気がした



「このまま…
姫香、このまま聞いてて…」



「…ん…」