一日中、脳と切り離された体が機械仕掛けで動いていた感覚。家路につき、お茶漬けとトマトサラダだけの夜ご飯を済ませると力なくソファベットに沈んだ。

冷静なのか麻痺してるのかもよく判らなくなった頭の中、やっとのことで思考回路を押し出していく。連絡がなかった夜、車を残して何かあった。連絡を絶ってるんじゃなく“できない”んだとしたら・・・・・・。

行き着く答えの先。可能性。絶望。希望。吹き荒れては、わたしをもみくちゃにする。



目を背けてしまえば楽になるの。
期待したら裏切られるの。

せめぎ合ってる。
藻掻いてる。
忘れたい。
しがみつきたい。

掴めないかもしれないのに。
沈んでくだけかもしれないのに。

どうしても信じたくない。
ナオさんがわたしを置いて、いなくなること。