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花の高校生になって、1週間が過ぎた。
同居生活は今のところ順調。
「真那ー、次移動教室だよ
一緒に行こう!!」
「うん!いこうー」
「おい梓沙、俺のこと忘れんなよ」
「えーー、まこっちゃんは他の子と行ってよー」
「なんでだよ。俺は梓沙と行きたいの」
「はぁー。わかったから」
私の隣にいる真那はニヤニヤと私たちを見ている。
「私はおじゃま虫ですね、んふふ、
あずにゃん先にいっとくねぇー」
「あ、ちょっと待って....」
「水野のやつ気がきくな」
「気がきくなじゃないでしょ、ばか」
まこっちゃんは顔面よしのスタイルよし、学力もトップしかもスポーツ神経までいい。
そんな完璧なまこっちゃんを周りの女子は放っておかない。
だって今、移動教室に行っているだけで《キャー》《やっぱり瀬川くんかっこいいー》とみんな黄色い歓声をあげているぐらいだもん。
《なんなのあの女》
えっ。ふと声がしたほうを見てみると私を睨んでる人がいた。
「梓沙どうしたの?
そんな真っ青な顔をして」
「どうもしてないから大丈夫だよ」
いつものようにまこっちゃんに笑顔を向けたけど、ちゃんと笑えてたかな。
それよりさっきの人めっちゃ私のこと睨んでた気がする。
ちょっと怖い....
