不安な感情と嬉しい感情が混ざり合って。
今、自分がどういう気持ちなのかがわからなくなっていった。
───それならば、答えは１つ。
「…七瀬くん、避けてごめんなさい。私は七瀬くんが好きです。大好きです。七瀬くん以外の男の子に余所見する余裕なんて、私にはありません。嫌いになることも絶対ありません」
───でも、今の私じゃきっとだめだから……。
「私に時間をください。七瀬くんを守れるような、頼りになるような女になるので…だから…少しの間、待っててもらえませんか？」
そう言うと七瀬くんは再度私の頭を撫でてくれて、
「だったら次は俺が遠坂さんを振り向かせる番だね」
優しく微笑んだ。
もう一度、ちゃんと言葉にしてあなたに"好き"と伝えたいから。
待っててね、七瀬くん。
