「…ほくろとか気にしたことなかったし、そもそも首筋にほくろあるの知らなかった」

「新たな発見ですね!」

「…そうだね」


気だるそうにむくりと起き上がる七瀬くん。


「遠坂さんは?」

「…え?」

「遠坂さんはどこにあるの?」


何故か私のほくろに興味を持ち出し、どこにあったっけ…と、思ったのと同時に何でこんな会話をしているんだろう…と疑問を抱く。


「私は右膝の裏と胸元にあります」

「…へー」


七瀬くんの視線が私の胸元辺りに移る。


「見せて」

「…ん??」


真顔でとんでもないことを言い出した途端、バッとセーターを胸元まで捲られ、あっという間にリボンを解かれる。

そして───。


プツッ、プツッ。


ブラウスのボタンに手をかけ、1個、2個と外していく。


「な、七瀬く…あの……」


次のボタンを外されると下着が見えてしまう。

3つめのボタンに触れられた時、頭の中にサイレンが鳴り響いて───。


「あ…絢ちゃん!!だずげでっ!!!!」