「これからどうしようか。新幹線にはもう少し時間があるけど。」

 数分後に来たデザートを食べ終え、時計を見た。みたらし団子はこけねこの焼き後がついていたし、プリンはこけねこのイラストがついていて予想を裏切らないかわいさだった。

 楽しい時間はあっという間にすぎる。正直まだ帰りたくない。

「……」

 ももの顔が少し硬くなった。どういう表情だろうか。

「駅の近くに小さな公園があるみたいだけど、時間までそこでゆっくりしない?」

 携帯の地図を見せながら聞いてみた。

「う、うん。」

 ももがほっとしたようにかすかに微笑んだ。

「よし、行こ…」

 ほっとして立ち上がった時、一瞬立ち眩みがした。はは。寝不足かな。

「蓮くん…?」

 じっと見つめるももの手を握って店を出た。