部屋に入ってドアを背にずるずる座りこんだ。

 レンくんが甘い…

 うわぁぁぁぁぁっ心臓が爆発しそうだよ。ズンドコズンドコいってる。

 言った通り公園から家まで送ってくれた。傘をひとつで一緒に入った。いつの間にか手が繋がれてた。会話はほとんどなかったけど、何だかつながっている感じで全然気にならなかった。

 レンくんが柚葉ちゃんと付き合ってないって。私のこと好きだって…!うぁあ。頭が爆発しそうだよ。すごく恥ずかしい。うれしぃ…

『もも、智さんを選ばないで』

 帰り間際に切なそうにレンくんは言った。レンくんの瞳の熱にまた目を話せなくなった私。

『ああ、もう、そんな目で見つめないで。また、明日な。楽しみにしてる。』

 レンくんは何で智くんのことを?選ぶとかどういう意味かな。