受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される

 アリスタルフが出奔したことで、近衛騎士隊第四小隊は解散となった。
 それを機に、ジョージ・アルストロは異動願いを提出した。異動希望先は、魔獣保護団体。

 異動先を決めかねていた時、たまたま会ったマリーに「それなら、アドバイザーの研修を受けてアドバイザーになってみては?」と紹介されたのがきっかけだった。

 この期に及んでレーヴとの接点を求めていたジョージは、藁にもすがる思いで希望を出したのだが、まさかの希望者がジョージだけということもあり、あっさり異動が決まった。
 今は少しずつ魔獣と獣人について学びながら、心理学についても学び始めたところだ。好きな子をいじめることしかできなかったが、これを機に変わっていければいいなと思っている。

「ジョージ、レーヴさんから手紙がきたわよ! 気になるから、早く開けてちょうだい!」