(くそぅ……キラキラしやがってぇ)

 レーヴは子どものように頰を膨らませてデュークを睨んだ。

「デューク……」

 レーヴは「言いたいことはいっぱいあるが我慢してやっているんだぞ」なんて恨み節が聞こえてきそうな顔をしているというのに、デュークは嬉しそうな顔を崩さない。甲斐甲斐しくレーヴの腰を撫でさすりながら、「ごめんね」と白々しく言ってくる。

(絶対、思ってないでしょ!)

 レーヴはギロリとデュークを睨みつけ、一見甲斐甲斐しく世話をしているように見える不埒な手を叩いた。