受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される

「ふふ……できたねぇ」

 生まれ変わった彼の耳を摘む。こりこりとした感触のそれは、レーヴが持つものと同じだ。
 ヘラヘラ笑うレーヴに、デュークが泣きながら「馬鹿!」と怒鳴った。

「なにが、できたねぇ、だ。一体、誰に聞いた! こんな……死ぬかもしれない、禁呪を!」

 彼はかなり怒っているようだった。言葉遣いに余裕がなく、粗野さが滲んでいる。
 怖い顔をしているデュークに、レーヴはしまりなく笑いながら「怒っているデュークも好き」とのたまった。

「何をのんきなことを言っている!」

「だって、好きなんだもの」

「だからって、こんな……」