受難体質の女軍人は漆黒の美形獣人に求愛される

 デュークの切羽詰まった声に、レーヴの意識が浮上した。

 胸に感じていた焼けつくような痛みは和らいだが、熱を持っているようだ。
 動かすことはまだ躊躇われて、レーヴはゆっくりと深呼吸してみた。

(あ、大丈夫そう……)

 死ぬかと思ったが、なんとかなりそうで安堵する。
 慎重に起き上がろうとするレーヴを、デュークが抱き上げた。大事なものを扱う丁寧な手つきは、デューク以外あり得ない。

 抱き上げられたレーヴは、デュークによって頭の上から足の先までくまなく観察された。
 最後に、着ていた軍服の胸元を寛げられる。手際が良すぎて、恥ずかしさも感じない。