「一体、何に反応しているのだ?」
ただ伸びているだけには思えない蔦に、ウォーレンは首をかしげた。
一通り書き綴って落ち着いたらしいマリーがその呟きを聞きつけ、「どうしたの?」と問いかける。
「この蔦なのだが……何かを探しているように見えてな。ああいや、すまん。たぶん気のせいだ」
「……探している、ですって?」
ウォーレンはこう見えても訓練学校で優秀な成績をおさめて卒業した男だ。
今はマリーの夫として魔獣保護団体に属しているが、本来は特殊部隊にいるような特別な訓練を受けたエリート。そんな彼が言うことは、たとえ彼自身が気のせいだと思おうと、マリーにとって無視できるものではなかった。
ただ伸びているだけには思えない蔦に、ウォーレンは首をかしげた。
一通り書き綴って落ち着いたらしいマリーがその呟きを聞きつけ、「どうしたの?」と問いかける。
「この蔦なのだが……何かを探しているように見えてな。ああいや、すまん。たぶん気のせいだ」
「……探している、ですって?」
ウォーレンはこう見えても訓練学校で優秀な成績をおさめて卒業した男だ。
今はマリーの夫として魔獣保護団体に属しているが、本来は特殊部隊にいるような特別な訓練を受けたエリート。そんな彼が言うことは、たとえ彼自身が気のせいだと思おうと、マリーにとって無視できるものではなかった。



