ジョージは毎日せっせとレーヴへ謝罪しようと朝に夕にと郵便局へ通っていたようだが、あからさまに避けられ続けてすっかりやさぐれてしまったらしい。
ここ数日は王族外出禁止令で暇を持て余しているというのに、「レーヴにまた避けられたら……」と情けなくもアーリャの執務室へ逃げ込んできている。
「栗毛の牝馬に避けられるのは、そんなにつらいのか?」
「そりゃあね」
当たり前だろ、とジョージは力なく言った。
好きな子ほどいじめたくなる天邪鬼な性格のせいで彼女にはちっとも伝わらなかったが、ジョージは幼い頃からずっと、レーヴが好きだった。
照れ隠しで「嫁にもらってやる」なんて言っていたが、本心では喉から手が出そうなくらい彼女が欲しくてたまらなかったのだ。
優しくできない代わりに、誰にも取られないように周囲を威嚇して。一方で、彼女にふさわしい男になるための努力もした。そうして得たのが【黄薔薇の騎士】だったのだ。
ここ数日は王族外出禁止令で暇を持て余しているというのに、「レーヴにまた避けられたら……」と情けなくもアーリャの執務室へ逃げ込んできている。
「栗毛の牝馬に避けられるのは、そんなにつらいのか?」
「そりゃあね」
当たり前だろ、とジョージは力なく言った。
好きな子ほどいじめたくなる天邪鬼な性格のせいで彼女にはちっとも伝わらなかったが、ジョージは幼い頃からずっと、レーヴが好きだった。
照れ隠しで「嫁にもらってやる」なんて言っていたが、本心では喉から手が出そうなくらい彼女が欲しくてたまらなかったのだ。
優しくできない代わりに、誰にも取られないように周囲を威嚇して。一方で、彼女にふさわしい男になるための努力もした。そうして得たのが【黄薔薇の騎士】だったのだ。



